中古物件との出会いは、少し不思議です。
写真では魅力的に見えたのに、実際に足を運ぶと違和感を覚えたり。
逆に、あまり期待していなかったのに、扉を開けた瞬間に「ここかもしれない」と感じたり。
中古住宅は一点もの。
だからこそ、内見は「雰囲気」だけで決めてしまうと、後から必ずズレが出ます。
大切なのは、感覚と同時に、冷静な視点を持つこと。
ここでは、不動産初心者でも実践できる
内見時に必ずチェックしたい10のポイントを紹介します。
① 建物全体の「傾き」と違和感
部屋に入ったら、まず立ち止まってみてください。
床が妙に傾いている感覚はありませんか?
- ドアが自然に開いたり閉じたりする
- 家具が勝手に転がる
- 窓枠や柱が歪んで見える
これらは構造的な問題が隠れているサインの可能性があります。
② 壁・天井のシミと色ムラ
クロスの汚れではなく、
輪郭のあるシミや一部だけ色が違う箇所は要注意。
- 雨漏り
- 配管トラブル
- 結露の蓄積
過去のトラブルを「隠した跡」であることも少なくありません。
③ 水回りのニオイと劣化
キッチン、洗面所、浴室、トイレ。
必ずすべて確認しましょう。
- 排水口のニオイ
- 床のブヨブヨ感
- コーキングの黒ずみ
水回りはリフォーム費用がかさみやすい場所です。
小さな違和感ほど、後で効いてきます。
④ 窓・サッシの開閉と結露跡
窓は必ず実際に開け閉めしてください。
- 重くないか
- 途中で引っかからないか
- サッシにカビ跡がないか
結露跡が多い家は、断熱性が低い可能性があります。
⑤ 日当たりと「時間帯」
内見が昼間だけだと、判断を誤ることがあります。
- 午前中に暗い
- 西日が強すぎる
- 隣家の影が伸びる時間帯
可能なら、時間を変えて周辺も歩いてみるのがおすすめです。
⑥ 音と振動
静かな部屋で、耳を澄ませてみてください。
- 車の走行音
- 近隣の生活音
- 上下階の足音
昼と夜で印象が変わることも多く、
「住み始めてから気づくストレス」になりやすいポイントです。
⑦ 収納の量と位置
広さだけで判断しがちですが、
収納の場所と使いやすさは暮らしの快適度を左右します。
- 奥行きがありすぎないか
- 動線上にあるか
- 将来物が増えたときに対応できるか
リノベ前提でも、土台は重要です。
⑧ 建物の築年数と修繕履歴
築年数だけで判断するのは危険ですが、
修繕履歴は必ず確認しましょう。
- 屋根
- 外壁
- 給排水管
「いつ・どこを・どの程度直したか」は、
今後のメンテナンス費用を予測するヒントになります。
⑨ 周辺環境と“暮らしの音”
家の中だけでなく、外も見てください。
- ゴミ置き場
- 近隣の家の距離
- 夜の雰囲気
地図では分からない「生活の気配」は、現地にしかありません。
⑩ 直感は“最後”に使う
最後に、自分の感覚を信じてください。
ただし、直感はチェックが終わったあとです。
不安を見ないふりして選んだ家は、
住み始めてから静かに後悔を連れてきます。
中古物件選びは「減点方式」がちょうどいい
中古住宅は完璧である必要はありません。
大切なのは、
致命的な欠点がないかどうか。
足りない部分は、
リノベーションや工夫で補えます。
でも構造や環境は、あとから変えにくい。
冷静さと少しの勇気を持って、
自分に合う一軒を見つけてください。
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